『桜花裁き』 第三話「至誠一貫」 中編 弐

正直に言います。

この第三話、かなり長いのです。先が見えない戦いなのです。
だから中編とか後編とか、よく分からないまま進めていっております。


あと、自由行動時に女性陣の部屋にお邪魔してきましたので、どうぞ。
キャラクターによっては、時期が違う画像も。

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箪笥に戻す志明くん、えらい


さて、本編は作戦室からお届けします。
まずは捜査結果の報告と共有から。

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鼠小僧の手によって各地に ばら撒かれた小判は、蔵王邸から盗まれた額と ほぼ同じ額とのこと。
ただし、貧しい地域には多額を、といったようなことはなく、なんだか適当な額が撒かれていたそう。義賊としては手を抜いた仕事ぶりでございます。

そして樹氷家は、新しい事業を計画していたとのこと。
新事業は養蚕。各地への工場建設も視野に入れ、人を雇い始めていたようです。

次いで、志明と桜も調査結果を報告します。

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「その地下のからくりってどんなんだった?」
目が爛々の理夢さん。

理夢の からくりと言えば、鶴岡との合作「雲竜吐水」ですが、彼女らの他にも からくり技師は多いのでしょうか。意外と、この時代の背景というのは良く知らないものです。

さて置き、この からくり錠前の存在は大きなもので、桜は勿論ながら土方、理夢、小梅は鼠小僧が犯人と推理。
対して紫乃のみが、証拠品いずれも何か臭うと、蔵王の自殺を疑っております。

そうして来る裁きの時。大岡志明、いかに裁く。

「中町奉行 大岡志明、御出座!!」今回の鳴きは桜。
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良かった、今回は志明くん きりっとしています。

そして、今回の当り前なメンバーはこちら!
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もう当たり前すぎて言葉もない。洋梨も呼んだ方が良かったんじゃなかろうか。

さて、お奉行志明、事件当日について追及して参ります。
秘書の出羽は、朝からは特に予定もなく、夜になって蔵王が起きて来ないものですから捜索を始めたとのこと。
大滝も同じようなもので、朝からは経理の仕事。夜に出羽から声をかけられ、同じく蔵王を捜索する。

鼠小僧はと言えば、相も変わらず自分を裁けの一点張り。ただ、今まで頑なに明かそうとしなかった殺害方法をここで明かします。

その日、鼠小僧の元へ一人で現れた蔵王。今までも一人で来ることはありましたが、今日に限って牢屋のすぐ近くまで寄ってきます。
不意をついて蔵王の胸元へと手を伸ばし、奪い取ったは牢の鍵。あれよあれよと腰の短刀まで掠め取り、終いにはお命まで頂戴したという小ぢんまりとした大立ち回り。

……といった作り話を、状況証拠に加えて、出羽の「そういったものは持ち歩かない」という証言により看破。
鼠小僧は厳しい言い訳として、地下室に転がっていた短刀を拾って使ったと訂正。


その後、鍵の開いた万両箱を発見。適当にぶらつきながら小判を ばらまいて まわったとのこと。

……ですが、鼠小僧がどのように地下室を出たのか吟味せねばなりません。
当然のことながら、蔵王から奪った鍵を使って出たと鼠小僧。

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嗚呼、しかし残念です。あなたには扉を開けることは出来ないのです。
今、地下室の鍵を開けることができるのは、この世に大滝瀧ただ一人。なぜならもう一人は、今しがた あなたが殺してしまったのだから。

そして運の無いことに、あなたの世界を失ってしまいました。
たとえ本当の鍵がかっていても、本物の鍵がらなければ開けることは出来ません。


あまつさえ非情なことに、偶然も起こり得ることは まず無いのです。
鍵は全部で三十種。そのうち本物は六種


つまり。つまり……そう、あれだ、ほら


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「59万3775種類です……」

そう、それだけある。寝ずにやっても2年くらいかかる!
どういう計算だこれ。三十の階乗と違うのか。


色が分からない、正解の鍵も知らない鼠小僧が、地下室の扉を開けて逃げ出すことは不可能。
彼 一人で今回の犯行を行うことは難しい。そもそも、十六年間監禁されていた体で小判を ばら撒けるほど動けるのかという疑問

つまり、共犯者がいるということ。
しかしながら、今 知りえる情報では、その共犯者が出羽なのか大滝なのか、はたまた違う誰かなのか、決まり手となるものが足りません。

ここで沙汰を言い渡すには余りにも不十分だと、志明は明日以降への持ち越しを決めます。

それでも、自分を裁け と不服さを隠す様子もない鼠小僧。
何を隠している、と桜に問われますが、冷静に切り返します。
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「……景虎を連れてこい。そうすれば全てを話す」

北町奉行 遠山景虎。十八年前に鼠小僧を裁いた張本人が、どのような鍵を握っているのか。
というところで、今回の裁きは幕を閉じます。



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「大岡! なぜ裁きを途中でやめた! 納得する理由を言え!」

やかましいなぁ、この子は。

「鼠小僧を裁くために吟味をしたわけじゃない! それがわからないのか!?」
志明くんも いつになく声を荒げます。
確かに、今回の吟味は樹氷蔵王殺人事件の吟味であって、鼠小僧の吟味ではありません。

対して静観側の理夢と紫乃、そして小梅。
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「沖田ちゃんは、今回の裁きに対してはどう思ってるの?」

沖田は持ち越し賛成派。根本としては、鼠小僧の後ろに潜む悪党まで、一気に根こそぎ裁くべきだという姿勢。

志明くんは冷静さを欠きつつも、あくまで理性的に、桜が納得できるように話します。
幼馴染である理夢でさえ、ここまで熱くなっている志明は初めて見るそうです。
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「僕は別に熱くなってない!」
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「お、おぉ……そうらしいよ、小梅ちゃん」

この、思わず他人に振っちゃう感じ、良い掛け合い感。
志明くんに「いつまでも一匹狼じゃ世話ないぞ」とまで言わしめる桜ちゃんさん、なかなかの大物です。

近藤さんが仲裁、と言うか中断に入り、場は一旦 落ち着きを取り戻します。

その間に、理夢が小梅と紫乃を「甘味でも食べよう」と引き連れて帰路へ。いい子
残った志明と桜に、近藤さんは呆れながらも「後は任せた、志明君」と撤退。

志明は、一人ですべてを考え、仕切ることはなく、仲間の意図を汲んで頼るべきだという姿勢。
対して桜は、「絶対的に正しく、即断即決できる町奉行がいればいい」という姿勢。

風に当たって冷静になるため、場所を赤橋へと移して話し合いは続きます。

もちろん、幼少から北町で鍛えられてきた桜がこうなることは仕方がありません。
逆に、南町の人情奉行 大岡忠茂のもとで育ってきた志明が、これに納得できないのも仕方がありません。
相反する環境で学び、成長してきた二人。言い分は平行線を辿ります。

しかし、両者とも全く分からないわけではありません。
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「納得はしていないが、理解はしている」

そう、桜は頭のいい子なのです。ちょっと固い子なだけ……堅い、硬い? いや、難いかな……。

志明も桜も、今は中町奉行所の一員。そして、中町奉行は大岡志明なのです。
志明は、「不服があるなら、行動で示してほしい」と筋を通しつつ、両者ともに折れない落としどころに着地します。

赤橋まで来たついでに、桜は北町まで志明を誘います。
裁きの最後に鼠小僧が言った「景虎を連れてこい」の真意とは何だったのか。それを知らねばなりません。


人通りが疎らになった桜花町。その小道。
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二人の間に、もはや気まずい空気はありませんでした。

志明は先ほどの言い合いで、初めて本音を言い合ったことに気付きます。
互いを理解して、自分が相手を知ろうと努力していれば、今日とはまた違う形になったのかもしれないと思い返します。

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「……大岡、少しいいか」

なんですか! こんな暗い夜道で、男女二人で! 急に

桜の髪型は、正対右側から見ると、ぐっと魅力的ですね。髪飾りも帯と玉に可愛らしさ、揺れ物に清楚さ、色使いに大人っぽさがあります。

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「……誰かにつけられている」
まさかの展開。
追手を捕らえるため、桜さんが開けた場所まで先導してくれるそうです。

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「今日は風が気持ちいいな……。この先に開けたところがある。少し休んでいいか?」

誰だお前。

ほいほい付いていきます。
大きな火の見やぐらが立った、見通しの良い街角までやって来ました。

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「危なくなったら、すぐさま吹け」
警邏の笛を渡されます。

「こそこそしていないで出てこい! 追ってきているのはわかっている!」
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そうして お出での男たち、数は六を超えます。
以前、火事場で立ち回りを見ましたが、さすがに桜一人で この数を相手にするのは難しいのではないでしょうか。

すぐさま笛を吹く志明君。早い、はやすぎるぞ志明君。

吹笛に あてられたように、桜へと切りかかる悪党その一
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お得意の居合で沈みます。聴取しなければならないので峰内。

油断できない男たち、桜を取り囲みます。そして悪党その二
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ああ、腕が、ぼくりと……。
そして悪党その三も顎をやられて撃沈。

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「どうした! 数にものを言わせて掛かってくるんじゃないのか!」

悪党その四、ついに命乞い
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「俺たちはお前らにちょっかいを出せって言われただけだ! マジだ、マジ!」

うるせえ、今風なカタカナ多用するんじゃねえ!!
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成敗
こちとら色々気を付けてるんだ、気を付けやがれ!


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「情けをかける必要なぞ微塵もない」
何気に初めての立ち絵。

桜が次の悪党に手をかけようとした時、遠くから聞こえる警邏の笛。
これで逃れられまいと手を緩める桜。
しかし、不敵に笑う悪党ども。

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「何がおかしい。頭がおかしくなったか?」

時間稼ぎは終わりだ」、と悪党ども。




「なにを……なぁっ!?」

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見上げる桜に、音を立てて倒れこんでくる火の見やぐら

咄嗟に桜を押しのける志明。
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身代わりとなった志明に襲い来る瓦礫。
志明の意識は暗い底へと落ちていく。

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