『桜花裁き』 第二話「膏火自煎」 後編

知っているのです。

こういうゲームにはルートというものがあり、攻略ヒロインごとに分岐していることを。
物語前半は共通ルートを進めて、そこでの各ヒロインへの好感度をもとに、後半は各ルートへ分岐していくのです。

そして大概は、選択肢やらプレゼントやらによって好感度が上下する。

今のところお白洲で証拠とか証言ばっかり選択していますが、好感度よりも、奉行としての高官度ばかり高まっているような気がします。

このまま進んでいくなら、まずは間違いなく理夢ルートに入っていくでしょう。
流れ? いいえ、違います。好みです

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さて三日目。
昨日の約束通り、志明と理夢、二人での捜索となります。
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集団『すげ笠』の残党を捕え切ったので、手練れと組まなくて良くなった、とのこと。上手い理由付けです。


まずは、遊佐と篤美が居り、情報が集まりやすい仮設長屋へ。

しかし、どうやら誰も居ない様子。
これは先に他のところを調査した方が良さそうです。

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「そうだねぇ。私もそうした方がいいと思うな」

この登場、ずるいなぁ……。


この お師匠、キャラ立ちまくってますね。
良いでしょう。居るならば話を聞こうではないですか。

まずは原動機について。
昨日のお白洲で明らかになったことですが、置賜曰く、長屋にあるお宝とは幕府への献上品とのこと。
確認したところ、それは原動機で間違いなかったのですが、色々あるようで篤美からは依頼主を明かせないようです。

そして遊佐について。
昨日の夜に帰ってきたときには、どうやらえらくお怒りだったご様子。
今日は見ていないようですが、恐らく焼け跡ではないかと言うので、焼け跡に行きましょう。



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居ましたね。さぁ、聞き込み聞き込み。

以前 出ていた夫婦不仲説について。
まずは自分たちで考えてみろ、なんて言うものですから、理夢が「ごはんが美味しくなかった」説を唱えます。
いやしかし、遊佐さんは料理に自信があるそうで、火事当日の夕飯も天麩羅だったことが判明。

食事も夫婦一緒に食べているだの、夫の庄次郎を「まっすぐな男だった。あたい以外の女を抱くなんてことすらしなかった」だの、仲が良いからこそ起こった喧嘩だの、ちょっとした惚気を聞かされている気分です。


お宝についても聞いてみますが、見当もつかない様子。
原動機のことも知らないようでしたが、篤美が色々と からくりを作っていたことは周知の事実だったようで、いくつか貰ったこともあったようです。

とは言え、勝手に動く からくりは気味が悪いと使わずじまいとのこと。
そしてなんと、幽霊の噂話を流した張本人こそ遊佐でした。からくりを題材にして思いつき、流してみたら あれよあれよと広まっていったと。そっちの方が怖い

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なんだかんだ、理夢がちょっとお馬鹿なことを言うものですから、遊佐も少し心を開いてくれました。
仮設長屋の自宅を教えてもらい、一旦ここで話を切り上げます。


お次は太助寿司へ。



え? 太助寿司へ……?



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あっ、バッテラですね。
どうもこのサバ、篤美とも親しいらしいです。一目散に駆け寄るらしいです。いやらしい

太助さんに話を聞くと、最近は庄次郎が店に入り浸っていたとのこと。
油を分けてあげていたり、何かと縁がありますね。

草生水はと言うと、仕入れたことには間違いありませんでしたが、火起こしの為の薪代わりに使っていたらしいです。どうも使い勝手は良くなかったようですが。


……おや、その壺、昨日はありませんでしたね。あなたがやったんですか?
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太助さんの左ひじ辺り。わざわざ絵の質感を変えてくれています。

こちらの壺、天麩羅を作る際に出た天かすを入れているとのこと。

地域によっては馴染みない言葉かもしれませんが、いわゆる揚げ玉
売り物としてかすとは呼びにくかったり、商品として意図的に製造した場合、揚げ玉と呼ばれることが多いですね。

話は逸れますが、比較するならば、天かすの方が美味しいです。
揚げ物の副産物として出来る場合、油には天麩羅素材の味や風味が移っているので、単に油で揚げた以上のものとなります。

とは言え、かす以上でも以下でもないので、荒々しい見た目や、本当に焦げたかすが混じっていたりと、様々な点で揚げ玉のような清楚系とは一線を画すものと言って過言ではないでしょう。


これはちょっと、証拠品として押収しなければなりませんね……。いえ、食べませんが……。
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本業の寿司に使うようですが、揚げたての天かすを一か所に溜めて放置していると、発火して危ないそうです。
太助さんが云うには、天麩羅商売をしている仲間の間では常識だそうな。


なんとなく、火災の全容が見えてきました。


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「それにしても、この子は足元に来るのが好きだね」

おい。




ここでまた牢屋へ。置賜が首を長くして待っていました。
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置賜の証言によれば、からくりがあった家を物色中に、隣の家から火災が発生したとのこと。からくりと言えば篤美の家ですね。
逃げ出す際、戸口で誰かとすれ違ったそうです。蚊遣り火の煙でよく見えなかったようですが。

原動機の残骸を見せてみると、やはりお宝というのはこれだったようで、やや興奮気味の置賜。
詳しい用途はわかっていないようですが、どこかに売り飛ばしたりするつもりは無く、これを使って周りを驚かせたかったようです。
すぐ噂になって御用になるのでは……。

分からないことを理解する面白さ、という点では、理夢とも気が合うようです。
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草生水も見せてみたところ、置賜は使い方を知っていました。
扱いによっては非常に危険なものという認識もあり、太助さんより本来の用途には明るい様子。


そんな具合で、置賜への聞き取りはこの辺りで終了。
せっかくなので、奉行所寮へ寄っていきましょう。

こちらが理夢の部屋。
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紫乃の部屋よりは立派に部屋らしいものの、あまり可愛い系ではありませんね。
棚にあるのは龍吐水。机には工具がいっぱい入っているようですが、きちんと整理整頓されています。

箪笥の上には十手。いくつかあるようです。
各媒体から得た情報によると、物語上いつ明らかになるのかは不明ですが、結構な仕込みがされているらしいです。いや、まぁ、結構な感じ



さて、仮設長屋に戻ってまいりました。
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……いやしかし、今度こそ篤美は不在の様子。

代わりに理夢と少しばかり雑談を。
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「根っこの形が似ているからって、毒なのか美味しいのかはわからないってこと」

理夢と置賜の考え方が似ていることについて言及すると、と大人な答えが返ってきました。
第二話をやり終えてから聞くと、いろいろと伏線と言うか、布石じみた意味にも感じます。


仕方が無いので、さっき教えてもらった遊佐の家に行きましょうか。

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「少しでも、あんた達の助けになればと思ってね」

理夢と会わせた効果は抜群のようですね。もちろん根が善い人だからこそでしょうが、まるで別人です。

まずは、火災が起きた長屋の並びについて聞いていきます。
篤美の家の隣には遊佐の家、逆隣りは空き家だったそうな。
火災騒ぎで遊佐が目を覚ました時には火が回っていたことから、恐らく火の元は遊佐の家だろうとのこと。

夫の庄次郎さんですが、遊佐を外に連れ出した後、長屋の住民を避難させていました。
ようやっと避難を終えたと思った矢先、悲鳴が聞こえてきた篤美の家に入っていく姿が、彼を見た最期だったようです。
悲鳴の持ち主は、救助されたかどうかも分からず仕舞い。

草生水については、この水 腐っているんじゃないかと、どうやら何も知らないようです。

と、机の上に手紙を見つけます。内容は、不妊が原因での離縁を促すもの。差出人は庄次郎の両親。
喧嘩の理由はこれで決まりでしょう。

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「志明くん、そろそろ時間だよ」

延長で

……おっと。
ではお白洲へ向かいましょうか。いざ鯖缶! おっと、裁かん。





と、ここで時間は三日目の捜査開始時に戻ります。ゲーム的に興味深い所をご紹介しておきましょう。

こちらは置賜が捕らえられている奉行所の牢屋
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当然、置賜に話を聞くつもりでやって来ました。
しかし、比較的 物騒な地域を当たっていたという土方・紫乃組とのイベントがあり、その後に会話対象として画面に残されている平賀の理夢さん。

会話内容は特に事件と関係が無い「十手の意匠」について。柄の先端についている、紐が通る穴がハート形、という話。
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先ほど、篤美、遊佐、太助、置賜と会っていくのを見ていただきましたが、それは進行上「○○に行ってみよう」と提示された進み方。
どうやらこの理夢との会話イベント、順に太助まで会ってしまうと、置賜の登場により消えてしまうようなのです。

もっと言えば、最後の仮設長屋での理夢と置賜についての話。
遊佐の家での聞き取り、手紙の確認を終えた時点で強制的に理夢からお時間ですと言われるので、あれもやや同じ性質をもったイベントと言えるでしょう。
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(あ、場所の表示が「仮設長屋」ではなく、「火災現場」(焼け跡)になっていますね)

ただし、こちらに関しては牢屋の時点で、篤美宅を先に訪ねるような会話が展開されます。


これは少し意外でした。別に無いなら無いでも良いし、最初から置賜を配置しておいても良いのに、こういうイベントがあると嬉しくなるものです。
特に、その内容がなんでもないほど良いですね。
もしかすると、この類のイベント遭遇率好感度に影響するかもしれません。

積極的に色々なところを訪ねていきたいところですね。



さて、時は進んで中町奉行所。
恒例の情報共有のお時間です。近藤さんは大老を引き留めるという重大任務に就いてくれています。
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ほう、水がめが売れているとな。
火災が起こると かめ屋が儲かる。

土方・紫乃組からは、庄次郎の遺体が握っていた鈍器と、原動機のへこみが一致したという情報が。
後頭部も激しく損傷……何やら事故ではない香りがしてきました。

昨日からそれほど進展しない調査に、時間が足りないと嘆く一同。心配の声も上がります。

今の情報では誤った裁きをしかねない、と桜。
対して、こんなにも情報と証拠がある、と志明。
裸を見合った仲なのだから、もっと仲良くすれば良い、と山南さん。
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すみませんね、皆さんにはお見せ出来ず。いや、ほんと


今回、理夢には図面絵師という役割が与えられます。
情報量が多い裁きですから、それを絵にして嚙み砕こうというわけですね。
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さあ、参りましょう
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「中町奉行 大岡志明、御出座!!」
今回の鳴きは理夢。そこはかとなく馬鹿っぽい


そして、今回のおかしなメンバーはこいつらだ!
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いや鯖よサバ
場違いにも程がある。バチならマグロってね。

もう志明くん酷い顔になってますよ。
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前回同様、いえ、今回は真相が明らかになる裁き。
ちょっと私の構成力では、ネタバレせずにお伝えすることはどうやら出来ません。
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サバにすら こう言われる始末。

火災の原因について有力な情報を整理しましょう。
・出火は篤美の隣家から
・出火は恐らく遊佐宅から
・当日、遊佐の家の夕食は天婦羅だった
・天かすは集めると発火する



そしてこれだぁ!!
図面絵師 平賀理夢、会心の一作!!
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下手!!!

これほどまでに情報が揃い、状況も揃ってしまっています。
出火元、そして出火原因については言わずもがなでしょう。

しかし、これらの情報については何も解決していません。
・篤美宅から出る際、置賜は誰かとすれ違った
・篤美宅で誰かが悲鳴を上げた
・誰かの悲鳴を聞き、庄次郎は助けに入った
・一致する、原動機と庄次郎の持ち物
・庄次郎の後頭部の損傷

そして、膏火自煎賢明な読者諸君には もうお判りでしょう。


さて、遅ればせながら大老もいらっしゃいました。
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「まーだ裁きを終えておらぬのか!」

終わりました

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「そ……そうか。ようやったな。儂は用事があるから城へ戻る」

大老 唯一の可愛げ



夜も更け、今回の裁きを振り返る志明。
理夢の部屋を訪ねますが、不在の様子。

気になって外に出ると、赤橋の欄干に身を預けた理夢を見つけます。
昨日とは逆に、今度は理夢から志明へと、その心中を吐露します。

そうして志明と理夢は、改めてお互いにとって大切な存在であることを感じ、今回のお話は幕を閉じる。


次回!

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太正桜に浪漫の嵐!

じゃなかった。

言葉は刃、斬り裁け!

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「大岡、私はどうすれば良いんだ……」

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